大会・ニュース|2026.09.09
9月19日・札幌。ナンバーシリーズ初の北海道開催は12時開演の全35試合。バンタム級王座決定トーナメント、溝口勇児vs.ヒロ三河、エリーのMMA初戦まで、公式カードとCEO発言から論点を整理する。
BreakingDown21は、2026年9月19日(土)に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される。開場11時、開演12時。オープニングファイト4試合を含めて全35試合という、シリーズでも屈指のボリュームだ。ナンバーシリーズとしては初の北海道開催でもある。試合数が多いぶん「自分の見たい試合が何時ごろか」が分かりにくいので、開始時間の目安と、35試合の中で押さえるべきカードを分けて整理する。
BreakingDownは、1分間で決着をつける形式の格闘技イベントである。BreakingDown21は2026年9月19日(土)、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される。公式発表では開場11時、開演12時。ナンバーシリーズが北海道で開かれるのは今回が初めてになる。
試合数はオープニングファイト4試合と本戦31試合を合わせて35試合。会場チケットは7月27日18時から9月18日23時59分まで販売され、価格は5,000円から550,000円までの幅がある。配信はBreakingDown LIVEのPPVで、通常価格は前売3,700円・当日4,500円。アプリ割の対象になると、新規会員は前売2,680円、既存会員は前売3,040円まで下がる。スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビで視聴できる。
出場選手を決めるオーディションは2026年7月26日(日)に都内で行われた。その模様は朝倉未来CEOの公式YouTubeチャンネルで「Breaking Down21オーディション」として複数回に分けて公開されており、9月6日には全対戦カードの発表動画も出ている。カードの背景を知るうえで、この一連の動画が事実上の一次資料になっている。
35試合・12時開演・札幌初開催。カードの背景はオーディション動画で追える。
BreakingDownは試合ごとの開始時刻を事前に公表していない。そのため以下は、公式が発表している開演12時と全35試合という数字から逆算した目安である。
1試合の競技時間は1分と短いが、実際の進行はそれだけでは決まらない。入場、コール、選手同士のやり取り、判定、リング整備を含めると、1試合あたりおおむね8〜12分で進むことが多い。中間の10分で置くと、オープニングファイト4試合が12時台前半、第1試合が13時前後、第10試合が14時台前半、第20試合が16時前後、第30試合が17時台後半、そして第31試合の決勝が18時前後という並びになる。
ただしBreakingDownは試合以外の時間が読みにくいイベントでもある。因縁のあるカードでは入場から試合開始までのやり取りが長くなりやすく、逆に一方的な決着が続けば一気に前へ進む。バンタム級王座決定トーナメントの決勝は、準決勝を戦った選手の回復時間も挟むため、後半の進行はとくに幅を持って見ておきたい。
見たい試合が中盤以降にある場合は、想定時刻の1時間前から配信を開けておくのが現実的だ。PPVは購入からログインまでに手間取ることがあるので、開演前に一度アプリを起動して視聴できる状態を確認しておくとよい。
35試合を10分刻みで並べると、決勝は18時前後。前後1時間の幅を見ておく。
今大会の競技面での軸は、バンタム級王座決定トーナメントだ。第8試合で井原良太郎とよーでぃー、第9試合でリキと三河拳士が準決勝を戦い、勝者同士が第31試合の決勝で相まみえる。同日に2試合を戦う体力配分と、準決勝でダメージを受けずに勝ち上がれるかが、そのまま王座に直結する。
井原良太郎は東京・足立喧嘩自慢の代表としてBreakingDown10で初出場し、シリーズの中心にいる選手のひとり。対するよーでぃーは元自衛官で、BreakingDown11が初出場になる。この準決勝について、朝倉未来CEOはオーディションの場で「俺ね、よーでぃーがワンチャンいっちゃうんじゃないかと思ってて。試合に臨むマインドっていうの、井原くんはナメてると思うんだよ」と語り、優勝候補の一角である井原の1回戦敗退を予想した。
もう一方の準決勝、リキと三河拳士も背景を持つ組み合わせだ。リキは大阪喧嘩自慢の代表としてBreakingDown9から、三河拳士は三河幕府所属でヒロ三河の息子としてBreakingDown14から参戦している。父・ヒロ三河が同じ大会の第29試合に出場するため、親子で同日にリングへ上がる構図にもなっている。
準決勝と決勝が同日。CEO自ら井原の1回戦敗退を予想しており、トーナメントの行方は読みにくい。
第29試合のミドル級キックボクシング、溝口勇児vs.ヒロ三河は、今大会でもっとも異例のカードだ。溝口勇児はBreakingDownのCOOであり、運営の中心人物である。その溝口が、三河幕府代表のヒロ三河と対戦する。
この対戦は、オーディションの場でヒロ三河が溝口に直接要求したことから成立した。公式チャンネルの動画タイトルにも「ブチギレのヒロ三河が溝口に対戦要求。全勝同士の決闘へ」とあり、両者ともこれまで負けていない者同士の対戦という位置づけになっている。
運営側の人間が出場することの是非は視聴者の間でも意見が分かれるところだが、少なくともこのカードが「番組の演出として用意されたもの」ではなく、オーディションでのやり取りから生まれた点は押さえておきたい。第30試合のフライ級タイトルマッチ(龍志vs.ドラゴン)、第31試合の決勝と続く大会の締めくくり部分に置かれている。
COO対三河幕府代表。オーディションでの直談判から生まれた、全勝同士の一戦。
朝倉未来CEOは、カード発表の場で2人の選手を注目株として挙げている。ひとりは第5試合のフェザー級キックに出場する狂犬。CEOは「昔、平本とか天心と一緒にしのぎを削ってたわけでしょう。超エリートだったんだよ」と語り、キックボクシングの育成年代でトップ層にいた経歴に触れた。対戦相手のみつたかについても「空手世界大会1位ということでけっこう強いんですよね」と評価している。狂犬はBreakingDown20が初出場、みつたかも同じくBreakingDown20からの参戦になる。
もうひとりは第10試合の無差別級キックに出場するDozer。CEOは「RIZINとかを目指せるポテンシャルあると思うけどね。見た目もさることながらポテンシャルもあるので」と述べ、さらに「MMA志向なんだったら俺がやる新団体に出てきてもいいかなと思ってるけれどね。24歳とかだからね。華もあるし」と続けた。DozerはBreakingDown19が初出場で、まだ出場回数の少ない選手である。
この2人に共通するのは、BreakingDownの枠を超えて評価されている点だ。1分間のルールで結果を出した選手が、その先の競技へ進む道筋をCEO自身が語っているという意味で、この大会の見方を示すコメントでもある。
狂犬は育成年代のトップ層出身、Dozerは競技転向を期待される24歳。CEOの評価がそのまま注目度に直結している。
オープニングファイトは4試合。OP1がフェザー級キックの大揮vs.田村陸、OP2がバンタム級キックの須藤龍揮vs.佐々木大斗、OP3がフェザー級キックの菊池竜二vs.きくっち、OP4がフェザー級キックのなおちかvs.KE-TAとなる。
本戦は第1試合しゃちvs.愛恋(フェザー級キック)、第2試合ソルジャー沖田vs.Golden Gaijin(ミドル級キック)、第3試合龍之介vs.大悟(ウェルター級MMA)、第4試合平野翔空vs.なぎ(バンタム級キック)、第5試合狂犬vs.みつたか(フェザー級キック)、第6試合井上力斗vs.ぷろたん(ライト級キック)、第7試合せーやvs.レオ(バンタム級ベアナックルキック)、第8試合井原良太郎vs.よーでぃー(トーナメント準決勝)、第9試合リキvs.三河拳士(トーナメント準決勝)、第10試合Dozervs.ハルク福沢(無差別級キック)と続く。
第11試合以降は、関谷勇次郎vs.小林大希、虎之介vs.パンチ齋藤(無差別級ベアナックルMMA)、しょーたvs.無敗の村長、TETSUvs.TAKUMI、としぞうvs.カウアン、アウトレイジ森脇vs.アンディ南野(ライトヘビー級ベアナックルキック)、涼太vs.平石光一、そうしvs.七原嘉輝、KK我流vs.金剛駿、シェンロンvs.森(フェザー級ベアナックルボクシング)、sakkkivs.尾田優也、赤パンニキvs.ズールaka殺人トトロ、Jerio San Pierrevs.藤井啓輔、ダイスケvs.竜(ウェルター級MMA)、野田蒼vs.西島恭平の順で並ぶ。
終盤は第26試合の蛇鬼将矢vs.エリー(ウェルター級MMA)、第27試合の佐々木大vs.黒柳禅(ライト級MMA)、第28試合のメカ君vs.SATORU(無差別級ベアナックルボクシング)、第29試合の溝口勇児vs.ヒロ三河、第30試合の龍志vs.ドラゴン(フライ級タイトルマッチ)、第31試合のバンタム級王座決定トーナメント決勝という構成になる。ベアナックル、MMA、キックが混在するため、ルールを確認しながら見ると理解しやすい。
キック、MMA、ベアナックルが混在する35試合。終盤にタイトルマッチとトーナメント決勝が集中する。
BreakingDownは「今大会デビュー」の一覧を公式に出していない。そこで全出場選手をWikipedia「BreakingDown 出場者一覧」と照合すると、記載がなく今回が初出場とみられるのは、大揮、田村陸、須藤龍揮、佐々木大斗、菊池竜二、きくっち、なおちか、KE-TA、愛恋、Golden Gaijin、大悟、ぷろたん、TAKUMI、ハルク福沢、エリーの15人だった。一覧の更新が追いついていない可能性はあるため、断定ではなく手がかりとして扱ってほしい。
このうち前半8人は、すべてオープニングファイトの出場者である。BreakingDownでは、オーディションを勝ち上がった選手がまずオープニングファイトに置かれ、そこで結果を出した選手が次の大会で本戦へ上がる流れがある。開演直後の時間帯は、次のシリーズで名前を見る選手を最初に見られる枠だと考えるとよい。
本戦の初出場組は、いずれも経験者を相手に迎える。第1試合の愛恋はしゃち(BD20が初出場)、第2試合のGolden Gaijinはソルジャー沖田(BD16.5)、第3試合の大悟は龍之介(BD18.5)、第10試合のハルク福沢はDozer(BD19)、第14試合のTAKUMIはTETSU(BD15)と対戦する。初出場同士のオープニングファイトとは、同じ勝利でも評価の重みが変わる。
初出場15人のうち、経歴まで確認できるのは第6試合のぷろたんと第26試合のエリーの2人である。ぷろたんは登録者211万人のYouTuberで、フィジークとボディビルの実績を持つ一方、打撃の試合歴は公表されていない。エリーは朝倉海のヘッドコーチを務めた打撃指導者で、MMAは今回が初戦になる。それぞれの経歴と参戦の経緯は、個別の記事で詳しく扱っている。
残りの選手については、公式・専門メディアから確認できる経歴が現時点でない。リングネームから背景を推測したり、同名の格闘家の戦績を当てはめることは避けたい。当日の公式紹介と本人のコメントを待つのが確実である。
初出場とみられるのは15人。うち8人はオープニングファイト、本戦の7人は経験者が相手になる。
全35試合を頭から通して見るのは、時間的にも集中力の面でも簡単ではない。目的を決めて見る場所を選ぶほうが、結果的に大会の全体像をつかみやすい。
競技として追うなら、バンタム級王座決定トーナメントの3試合(第8・第9・第31)とフライ級タイトルマッチ(第30)に絞るのが効率的だ。人間関係の物語を追うなら、第26試合のエリーvs.蛇鬼将矢、第29試合の溝口勇児vs.ヒロ三河、第6試合の井上力斗vs.ぷろたんの3つが、それぞれ別の因縁を持っている。新しい選手を探すなら、CEOが名前を挙げた第5試合と第10試合が入口になる。
また、BreakingDownはオーディションでのやり取りを知っているかどうかで試合の見え方が大きく変わるイベントでもある。当日までに時間があるなら、公式チャンネルのオーディション動画を、自分が見たい試合の分だけでも確認しておくと、1分間の攻防に込められた文脈が読み取れるようになる。
全部を追わず、競技・因縁・新戦力のどれかに絞る。オーディション動画を先に見ると理解が深まる。